ズーには友達がいます。 赤いボールのエミーです。
物知りのエミーは、ある日ズーに海の話をしました。
「海ってなあに?」
と、ズーが聞きました。
「大きな水たまりよ」
「このくらい?」
ズーは走って円をえがきました。
「もっともっと大きいよ。むこう岸が見えないくらいにね」
その夜、ズーは流れ星に願いごとをしました。
「海に行きたい!」